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行動で愛を証明しよう

出版倫理と性表現について女性読者の立場から考えています。性暴力・DV反対!もっと日本が結婚・子育てしやすい国になりますように。

宮台真司の実績について批判的に検討する(1)

90年代に、社会学の「フィールドワーク」と称して、援助交際をする女子高生について「研究」をしていたことで知られる宮台真司首都大学東京教授)の経歴を批判的に検討しています。

制服少女たちの選択

制服少女たちの選択

 
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宮台真司 - Wikipedia


1959年、仙台市に生まれる。父親の転勤に伴い小学生時代の大部分を埼玉県入間市京都府京都市で、小学6年生の秋から大学生時代を東京都三鷹市と神奈川県大和市で過ごす。小学生時代、6回転校を経験した。

1971年、学園紛争で荒廃していた麻布学園に進学する。宮台はこの頃から、好んで哲学や思想の本を読むようになる。また、その頃から革命家を目指し、その方法として最も効率的なのは映画だと考え、年間300本以上映画を見たという。理系から文転した際、父親に「法律家になるのか」と聞かれ「映画監督になる」と答えたら頭を叩かれるという出来事があり、「じゃあもういいや」と考え、高校3年で学業を放棄した。1977年、麻布高校卒業。同年 駿台予備学校入校。一浪後の1978年、東京大学教養学部文科III類に進学。廣松渉小室直樹見田宗介・吉田民人等に師事した。1980年東京大学文学部社会学科進学、1982年東京大学大学院社会学研究科入学。1984年、同大学院修士課程修了。1990年、権力関係を数理的(数理社会学)に分析する論文『権力の予期理論』で、東大から戦後5人目となる社会学博士の学位を取得。

いくつかチェックすべきポイントはあるのですが、まず特筆すべきは、小学校のときに6回も転校させられているという点です。特に京都では3つの小学校に通っているんです。普通の親ならなるべく転校させないで、一つの学校で、安定的に友達関係を築かせようとしますよね? しかしそうではない。これは親が異常だと思いました。

中学生時代に革命思想にかぶれていますが、あさま山荘事件が起きたのが1972年です。ちょうど荒廃した学園闘争の時代に多感な青春時代を過ごしたということなんでしょう。宮台さん本人も、若松孝二監督の連合赤軍事件を題材にした映画に出演しています。

blogos.com

見沢知廉がたまたま生年が宮台と同じなんですが、この人も早稲田中学に入って、高校時代に新左翼になっています。おそらくこの頃の都内の一流のお坊ちゃん学校は軒並みそんな雰囲気だったのではないかと推測されます。

また、父親のエピソードが出てきます。東大農学部を卒業して、大手ビール会社の顧問をしている人だそうです。強権的な父親という感じがします。宮台は父権の解体にこだわった人ですが、この父親に対する反発からそんなことにこだわったのかなと推測します。

理系だったが文転するというのは、森岡さんも共通です。彼は、東大に理系(物理)入って、文転するということをしています。

あと宮台さんは、麻布高校を卒業した後、一浪しています。ストレートにセンター試験を突破したわけではない。頭が良しあしというよりも、小児うつのような状態だったのかなと私は感じました。森岡さんも、大学に入ってから五月病のようになった時期があると書いています。この二人は、やたら十代の鬱屈について語りたがりますよね。

また宮台は「映画監督になりたい」と言っており、シネフィル(映画マニア)で有名です。

正義から享楽へ-映画は近代の幻を暴く-

正義から享楽へ-映画は近代の幻を暴く-

 

森岡さんも『草食系男子の恋愛学』のあとがきで、思春期の頃に白黒映画を見まくったという思い出を書いています。

宮台の場合は父(父権)ですが、森岡さんという人は、母親が強烈なコントロール・マザーだったみたいで、母なんです。

宮台パパ森岡ママ、この二人は日本の90年代の性の解放の時代を称揚し、男フェミ(ジェンダーフリー論者)の学者に影響を与えた人物として、押さえておくべきキーパーソンだと思います。 

 

グラムシって誰?

私は東大の博士号論文の土台になっている、アントニオ・グラムシという人に関心を持ちました。グラムシって誰?

ヘゲモニー:egemonia(伊), hegemony(英), hegemmonie(独)

ヘゲモニーの理論では、主体性をもつ人々が、なぜ意見を異にする勢力や権力に従属するのかということについて明らかにする。すなわち同意をもと に活動に参加していると感じている主体は、その活動がもつイデオロギーを実践を通して内面化し、全体の活動に「従属」するということが可能になるというこ とだ。これは、強制的な権力により従属していることでもなく、また処罰や恐怖によって主体性のある人をあることに従わせることでもない。

 なんか邪悪です。ちなみに博士論文は本になっています。

権力の予期理論―了解を媒介にした作動形式

権力の予期理論―了解を媒介にした作動形式

 

アマゾンのレビュー欄より。

上司の心中を「深読み」し、自らを自制する場面。この「深読み」が勘違いだろうとなかろうと、相手の心中への「予期」があれば、相手の心中の述懐を聞きだす以前に、自制=服従という意味の付託

推測するに、機能不全家庭に育ったアダルトチルドレンの少女の過剰適応的傾向を悪用して、デートDVや性の搾取をするということでしょうか。機能不全家庭の子どもというのは、空気を読んで優等生的に振る舞う傾向があるのです。

 

アダルトチルドレンの過剰適応的性格に付け込んだのでは

過剰適応 | JUST | NPO法人 日本トラウマ・サバイバーズ・ユニオン

相手に合わせることを、有言無言に教育されたり、しつけられたりすると、必要以上に自分を殺して、まわりに合わせることしかできなくなります。

前述のグラムシの言葉ですが、まさにAV強要の現場で起きたことです。女優さんとして連れてこられた女の子を取り囲み、複数のスタッフが高揚的な雰囲気を作り出し、その場の空気を読むようにスタッフから誘導され、不本意ながら性行為を強要される、というものです。マインド・コントロールということです。

宮台さんはオウム真理教事件を同時代人として経験したにも関わらず、得た教訓を再発防止に役立てるのではなく、悪用したんですか。

こういう野蛮な考えで、本来ならもっともケアを必要とする非行女子中高生に接していたとしたら、大変問題です。そんなことをしたら当然「メンヘラ」が生まれます。

私はまず、公立大学の教員である宮台さんの本に、非常に差別的な「メンヘラ」という文言が使われていること自体に、非常に驚いたのです。

 「(笑)」なんて付けている。私は呆れました。

 

その同意はほんとうの同意なのか?

宮台さんは、未成年の性的自己決定権を主張した人ですけど、そんなものよりも人権団体ヒューマン・ライツ・ナウ(HRN)の伊藤和子弁護士がおっしゃるように、クーリング・オフ(下記の記事では解除権と記載されています)の権利を認めるほうが必要だと私は思っています。

hrn.or.jp

news.yahoo.co.jp

我が身を振り返っても、十代の頃というのは経験値が少ないですから、どういう異性なら自分と相性がいいのか、分からないのです。いろいろな異性とつきあってみて「この人ならいいかな?」と試行錯誤するのが現実です。

私も95年当時、森岡さんから「まだ片手で数えるほどしかセックスをしたことないでしょ? 数えきれないほどしたほうがいいよ」と言われた記憶があります。

90年代は性の解放が叫ばれた時代でした。ですから、性の自己決定権というのは、特有の時代を背景としたオーバートークとセットで売り込まれたということは特記しておくべきことだと思います。

tsunamiwaste2016.hatenablog.com

加藤尚武さん(京大教授)は『応用倫理学のすすめ』(丸善、1994年)で、

どのような合意が働いているか。それを発見し、分析することは倫理学の課題である。

どのような合意ならば安全か。それをチェックすることは倫理学の課題である。

どのような合意が最善であるか。それを提案することは倫理学の課題である。

と記しています。

一方、森岡さんはまさに倫理学者であり、関係嗜癖(セックス依存)を後年にカミングアウトしています。これが「自己責任論」を主張した当の学者本人の現実だったということです。

tsunamiwaste2016.hatenablog.com

若い女の子が軽率に異性と関わると、トラブルに巻き込まれるからよくありません。もっと自分の心身を大切に、自尊心を持つのが大事だと思います。