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行動で愛を証明しよう

出版倫理と性表現について女性読者の立場から考えています。性暴力・DV反対!もっと日本が結婚・子育てしやすい国になりますように。

表現規制反対派の記事を読む~『創』の篠田博之氏の仕事

出版倫理と性表現と言えば、雑誌『創』の篠田博之さんという有名な方がいたと思って、最近の言論活動を調べてみたんです。奈良小学生女児殺人事件の小林薫死刑囚への取材活動などで有名な方です。個人的な備忘のために、エントリーにしておきます。

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『創』2月号で同社の飯窪成幸取締役がこう語っている。「50万部の本を2冊も出しながら、単行本部門としてはなんとか目標に到達といった状態です」「各社ともそうでしょうが、文庫の売れ行きが厳しい。スマホの普及とか書店の数、売り場の減少など、原因はいろいろ言われていますが、事態は厳しい」

そりゃ文庫なんか売れないでしょう。だってテキストデータだったら、出版社を通さなくたって、ネットで無料でいっぱい流通しています。ツイッターのほうが面白い。先日のジャンプ+αの矢吹健太朗さんの件では、炎上の騒ぎがあった後に矢吹さんご本人がすぐに炎上の件について、ツイートでコメントをしておられました。こういうニュースバリューのあるネタが、リアルタイムで無料で見られるなら、そっちへ流れますよ。

また有料コンテンツでも、藤沢数希のメルマガ『週刊金融日記』は出版社を通していない、著者→読者への直販方式ですが、一説には読者が5000人と言われています。200円×5000部=100万円です。で、これが約260号分ある。紙ではないので、取材費以外は全部利益です。在庫抱えないから管理も楽です。著者にとっては美味しいですよ。

本の原価率ですが、ここに参考になる数字がありました。

出版文化社 共同出版事業部 & 出版共同販売 編集者ブログ : 出版社の収益構造のウラ側

書店+取次卸のマージンは30%、出版社の取り分は70%です。
70%の内訳は印税が10%、印刷や編集費等の製造原価が30%、
販売管理費20%、利益が10%です。

出版社も利益はたった1割なんですね。いずれにせよ、筑摩書房の『感じない男』の担当編集者の対応を見ていると、ああいう出版社を儲けさせたくないと思います。でも、紙しか読まない頑固なおじいさんたちがいて、その人たちが表現規制に頑強に反対しているんです、という嫌味を言いたくなります。そういうことを言うと、先方もムッとしちゃいますけど。

またこういう記事も書いておられるのです。

blogos.com

この記事なんですが、

  • 男性の取材者が、男性のインタビュイーに取材をしている。
  • DV加害者というのは必ず嘘をつきます。
  • 被害者の女児は殺害されているので、被害者側の証言が取れない。

この三点は指摘しておきます。中立・公正な報道というのはかくも難しいのです。

他に気がついたポイントを下記に箇条書きにしておきます。

  • どうしてこういう取材をしたがるのかなと思ったんですが、女性差別意識(ミソジニー)とホモソーシャル(男性同士がかばいあう心理)は感じます。これは無意識なものであり、ご本人は自覚していないと思います。世代的なものではないかと私は思います。
  • 彼らは年配世代なので、年下でしかも女性である私からこのようなことを言われると「生意気」と思われてしまうのです。しかし世代間倫理の問題です。私は「こんな年寄は介護しないぞ」と内心思っています。
  • 表現規制賛成派の意見は活字にならないです。マスコミのデスクが男だからです。「反論の場を与えない」というやり方を取ってきます。
  • 読者は買わない(不買)というメッセージをマーケットを通じて送っているのですが、マスコミ産業の労働者は消費者軽視(読者)傾向があります。ホスピタリティ(顧客志向)というマインドが欠如した業界です。
  • 現在進行中の少子化非婚化を国難とか社会問題と認識していない。
  • むしろ出版不況・活字離れのほうを、憂慮すべき社会問題・白痴化であると勘違いしている可能性がある。
  • 出版倫理・表現規制についてはネットで議論が盛んに交わされていますが、出版業界で決定権を持つ役職付きの人たちは紙をありがたるので、不買をする女性読者の意見を、文庫の形にまとめて、ISBNコードを付けて書店に並べるという形まで落とし込まないと、読まないのではないか。

だから猫に鈴を付けられないのではないかと思います。