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行動で愛を証明しよう

出版倫理と性表現について女性読者の立場から考えています。性暴力・DV反対!もっと日本が結婚・子育てしやすい国になりますように。

なぜ商業マスコミはいらん本ばっかり作るのか(2)

ファッション雑誌がおしつけてくる虚像

先日、美容院に行ったんですけど、置いてあるファッション雑誌をパラパラ見ながら、美容師さんと雑談してきたんです。

アラサー向けの『BAILA』(集英社)を読んでたんですけど、買いたい服がまったくないんです。いちばんの理由は値段。シャネルなんか買えないです。化粧品も、平気で5000~6000円台なんです。「休日は自炊」とか書いてあって、えらい凝った薬膳の写真が掲載されている。作れない。なぜって、忙しいからですよ。

baila.hpplus.jp

こっちは土日は寝たいんですよ。平日は朝6時起きで、弁当を作る。満員電車で倒れないようにパンプスで踏ん張る。夜帰ってきてメイクも落とさず寝てしまう。明日こそ、会社に早めにいかないと。女だから給湯器やらないと。会社に持っていくステンレス水筒の茶渋をクエン酸で取らないと。そういうの、みんな見てるから。「女の人なのに、汚い」って見てるから。

つまり雑誌の作り手側が、まったく読者のライフスタイル(特に労働問題)を理解せずに、自分たちのバブルの頃のライフスタイルの感覚で雑誌を作ってしまっている。そんな雑誌、買いませんよ。読者にとっては必要じゃないんです。 

こっちにとって必要なのは、プチプラで、上から下までコーディネイトを提案してくれて、できれば雑誌にQRコードか何かついていて、携帯でワンクリックで服を購入できて、家まで配達してくれるようなやつ。それぐらいこちらは忙しい。

知識を得たいから、本の情報に対価を払うんです。不要な情報には金払わない。 

不思議でしょうがないのは、雑誌を作っている出版社、例えば『BAILA』は集英社が作っているのですが、その集英社の社内に、派遣社員はいるのかということです。彼女たちの意見を聞いているのか。だって、いま女女格差があるんだから、圧倒的多数の女性は下層女性なんです。

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派遣社員の女性が必要とするような本づくり・雑誌づくりをしないと売れないに決まっているんです。にもかかわらず、シャネルの広告を掲載する。広告収入で稼ぐというビジネスモデルだから。そうなると読者としてはいらん。押し売りお断り。読んだ後にスズランテープで縛って古紙回収に出すのも手間だしね。ファッション雑誌はめちゃくちゃ重いです。 ファッション雑誌だと広告収入というものが発生するので、作り手の側の考え方は、広告を出稿してくれるクライアント重視なんでしょうね。

問題は書籍です。書籍編集がジャーナリズムを失ったら、もうWEBでいい、NOTEでいい。読者が欲しがるものを作らなくてどうすると思うんだよ。

 

広告代理店がしかけてくる社会心理学

電通とか博報堂といった広告代理店が、自分たちのノウハウを行使して、私たち大衆をコントロールしようとしてくる。でも私からすると、あなたがたがやろうとしていることが、格闘ゲームのコンボ技みたいに、全部見えるんです。

だって恋愛工学に全部書いてあるから。昔のテレビ業界で言っていた「つかみはOK」というのは、恋愛工学のラポール形成です。

cakes.mu

恋愛工学のネタ本である『影響力の武器』に詳述されているところの社会心理学を駆使して、私たちの意思決定に不当な干渉をする。そういうのも恋愛工学にみんな書いてあるから私たちは知っている。

私たち女が、男から口説かれて股を開く。これは意思決定です。
客がセールスマンから商品を買うように勧められて、お財布を開く。これも意思決定。しかし私たちにとっては、どっちもDVなんです。うざいんですわ。セールス・押し売りお断り。

 

恋愛・モテ記事におけるジャーナリズムとは何か

私たち読者が知りたいのは「真実」なんです。いま商業マスコミに求められているのはジャーナリズムなんです。

私(ツナミ)は、日本ジャーナリスト専門学校ルポライター科という、今はない専門学校を卒業しておりまして、お恥ずかしながらルポライターを志した時期があります。

卒業後は作家・ジャーナリストの船戸与一氏に6年間師事していました。キューバカストロKGBの元スパイ等を取材したルポルタージュを書いた人です。

国家と犯罪

国家と犯罪

 

 早大探検部の後輩(大学生)がペルーに探検に行って、現地警察官に殺害されたという事件があったのですが、それを当時の橋本龍太郎が「殺されたのは自己責任」と切り捨てたという出来事がありました。その時、船戸さんは義憤から、橋本龍太郎を批判する意見広告を自腹で雑誌に出稿したのです。それぐらい筋を通した人です。私は事情があってお葬式に行けていないのですが、心から尊敬しています。

例えばレイプ事件が起きたとします。私たち読者が商業マスコミに求めるのは、加害者の「顔写真」です。千葉大集団強姦事件では初動で警察が加害者の名前を隠したため、フライデーがスッパ抜きました。こういう仕事に対して、私たち読者はお金を払うんです。

昨年12月22日の週刊文春の藤沢数希に関する記事には、藤沢の顔写真がついていません。顔写真まで掲載して、一号分350円取ってください。

では、雑誌の恋愛・モテ記事におけるジャーナリズムとは何でしょうか。例として、男性向け恋愛術を書いている男性著者を3人ピックアップしました。

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私たちが確認したいのは、彼らのです。この著者3人の顔を見てみましょう。まず右の宮台真司から。

私はナンパされても、ついて行きません。ブサイクだから。この顔でナンパについて語られると「説得力ねえなあ」と思います。たぶんトークが上手なタイプのナンパ師なんでしょう。

次に36歳のときの森岡さんの顔写真を見てみましょう。

書籍*『生命学をひらく 自分と向きあう「いのち」の思想』森岡正博[著](トランスビュー・2005年7月刊)

美男子ですよね。私は処女を捧げました。

さて、週刊ポストに掲載されていた藤沢数希の顔写真を見てみましょう。

rdsig.yahoo.co.jp

この男にナンパされて、ついて行きます? 私はついていかないです。ライダース・ジャケットを着ていて、なんだか無骨そうで、気が利かなそうです。

そして、私が2012年に関わった藤沢数希らしき男性の写真をお見せします。

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美男子ですよね? 私は結婚したいと思いました。結婚して、政治家にしようと思ったんです。頭脳も優秀です。

読者が知りたいのは「おまえら、『オレが恋愛とセックスを教える』なんて豪語しているけど、私生活で彼女(嫁さん)とうまくいってんの?」ということです。彼らの奥さんなり、彼女さんの証言を知りたいんです。人物ノンフィクションを読みたいんです。彼らがどういう人物なのか、客観報道がないんです。

藤沢さん(らしき人)は「ニートからガソリンをぶっかけられる覚悟でジャーナリズムをやっている」と言っていました。その覚悟であれば炎上商法も立派です。では出版社はどうなんでしょうか、編集部にガソリンぶちまけられる覚悟でジャーナリズムしていますか、とお尋ねしたいんです。

編集者の人に問いたいのは、自分たちが雑な本づくりをするのを正当化しないでほしいんです。おそらく編集者ひとりひとりは、ご自分が雑な本づくりをするたびに、いつもご自分や周囲に言い訳を言っているのではないですか?

筑摩書房の担当編集者は、読者である私の問い合わせに対し、「森岡さんに個人的に謝ってもらっただけじゃダメなんですか?」となどと言っている。じゃあ他の読者はどうなるんです? また藤沢数希は経歴不詳のままずっと言論活動やっていますけど、彼を使う新潮社や幻冬舎の編集者たちはおそらく「匿名作家というあり方は、過去に北村薫さんなどもいたし、アリだよね。この人は数字を出せるし、使おうか」等と、都合よく考えているのではないかと推測します。

そういう、あなたがた出版人の「この作家はうるさい人だからしょうがない」「カリスマで売っていこう」「エログロナンセンスがきついけど、この活字不況で売上を達成するためには、まあ仕方ないか」という、ひとつひとつの仕事に対する甘い姿勢は、業界内では大目に見られているかもしれないですが、私たち読者は見ています。いつも読者のメディアリテラシーに丸投げ。私たちの知る権利に答えない。

であればもうWEBで十分。書き手として見ても、本だと著者印税10%ですが、NOTEだとほとんど著者の取り分です。出版社・取次・書店が取る中間マージンがありません。編集者が仕事しないのであれば、今後は著者と読者の直接取引でやっていきます。

tsunamiwaste2016.hatenablog.com

 

営業権や言論の自由は振り回すけど、いざ責任を追及されると、「著者の私生活の問題だから、うちは関係ない」「言論責任取りません」と主張するジャーナリズム不在の出版社は社会の大迷惑です。早く潰れてほしいんです。私たち読者が知りたいのは真実です。

例えば同じ本づくりでも、教科書作りと比較してください。数学の教科書だったら数式を解けば、その場ですぐに誤植かどうかわかります。ですから校正入れるわけです。

しかし結婚やDVは結果が出るまで20~30年かかります。失われた読者の人生は取り返しがつきません。もしまちがっていたとき、誰が責任を取るんです?