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行動で愛を証明しよう

藤沢数希「恋愛工学」問題特設ブログ。性暴力・デートDV反対!主に書物の中の性差別表現について考えています。

女性搾取的アニメと草食系男子との関連(3)

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サークルクラッシャーの鶉まどかさんが、ターゲットとしていた男性オタク・草食系男子(本書では「クラッシャられ」と呼んでいる)の行動パターンを詳説しているのですが、その行動パターンに、元祖草食系男子たる森岡さんや碇シンジと共通点が見られるのです。

話題を相手に「投げ」、相手に気持ちよく「話させ」、そして話の内容を拾い上げて「アウトプットする/褒める」。この一連の動きを頭に入れておく必要がある。(P.47)

 まさしく先程の碇シンジの行動パターンと同じです(右側の緑色の矢印)。

まず①女性の方から自立を開始してくれるように働きかけ、②進捗管理をし、③自立が終了したら、褒める。

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これは彼女(パートナー)ではなく、母親です。おそらく母親がこういう育児をやってきているから、スポイルされている。鶉さんは「離乳食系男子」と名付けていますが、まさにそうです。女性にとっては非常に手間がかかるので、相手にされません。めんどうくさいです。

2月に森岡さんに恋愛工学の批判論文を書いてもらったときに、右側の緑の矢印のルートをたどったんです。

彼は、スーフリ事件があった早大の先生ですから、千葉大の集団強姦事件に対しては、同じ大学関係者として、しかも自分はジェンダーの先生なんですから、責任を感じて然るべきなんです。「これはけしからん」と怒っていい。

また『草食系男子の恋愛学』の著者でもあるのだから、当然商売仇である「恋愛工学」には「これはけしからん」と直球で怒ってもいい。デートレイプを推奨するなんて、とんでもないです。いちおう「疑問のツイートはしていた」とは言っていました。

また『感じない男』で表現規制について問題提起しているのだから、当然「本を読んだ大学生が実際に千葉大集団強姦事件を起こしたかもしれないだなんて」と知的好奇心を持って然るべきです。彼は『感じない男』でAVや写真集の表現について批判しました。今回の『ぼく愛』は活字です。しかし論文を頼んだときの流れは、

①ツナミが半ば脅迫的に彼にツイッターで絡んで依頼する

②書け書けと尻を叩く (思ったよりは楽でした)

③論文ができあがったら褒める

自発的に書かないんです。私が働きかけをしないと、仕事を終えることができない。受動的なんです。

でも一方で『感じない男』でどうでもいい処女論やモテ自慢は、人一倍図々しく、率先してやる。

『感じない男』という書名は意味深だ、彼は何を「感じない」のだろうと思っていたのですが、私からすると森岡さんが感じないのは責任感とか、羞恥心とか、正義感です。お前倫理学者なのに、なんでそんなに倫理観がないの?

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本来であれば上記のスライドのような、まっすぐな思考回路であるべきなのに、コの字になってしまう。

国家公務員(日文研の職員は国家公務員です)・地方公務員(大阪府立大)だったら国や公益に対して責任を感じるべきです。夫だったら妻や子に対して責任を感じるべきです。どうもそういう思考回路が見られない。責任感が希薄なのかな。

一方、我らが藤沢数希は、このようなことを指摘している。

cakes.mu

藤沢 人間の脳は仕組み上、映像の中の人間関係と実際の人間関係を区別できないんです。

— 区別ができないって、どういうことでしょう? ドラマを見ていても、テレビの向こうの話であることや、フィクションであることは認識できると思うのですが。

藤沢 もちろん時間をかけて考えれば区別できるのですが、もっと原始的な感情の部分では、うまく現実の中の世界とモニターの中の世界の区別がついていないんです。だからこそ、男性はポルノを見ると発情します。

男性は、マスターベーションのためにAVや写真集を見る必要があります。そこは私たち女性も必要性は理解しているんです。君たち男はヌく必要がある。オカズが必要だ。それは分かる。

しかし藤沢数希はこう指摘する。オナニーのオカズであるAVから影響を受けて「おれら、俺たち無意識のうちにスポイルされている、ダメンズにされている」と。

まさにロリコンマンガや『エヴァンゲリオン』等の女性搾取的マンガ・アニメを見て、影響を受けてダメ男になったのが昔の森岡さんです。彼は当時36歳でいい大人だったのに、当時18歳だった私ツナミに対して「ナウシカみたいな美少女がいいな」と身勝手な女性像を押し付けてしまう。

言われたほうの私としては「ああいう強くてけなげな美少女にならないといけないのかな」と重く感じました。当時の私は、彼しか男の人を知らなかったので、彼の言うことがすべてだったんです。

いま考えると、そうじゃなくて、森岡正博、おまえは、私より18歳も年上の東大卒の学者なんだから、おまえがもっとがんばれ。

包帯を巻いた少女(綾波レイ)が、ボロボロなのに、無理して敵と闘っている。そこで男のあなたが「俺、怖いから傍観していよう」と思うとしたら、おかしいのはあなたの方じゃない? 卑怯者だよね? そこで「俺が代わりに闘うよ」と自発的に言い出すことができないとしたら、おかしいのはあなたじゃない?

私は『エヴァンゲリオン』が流行していた頃に、当時、一応全部ビデオは見ましたが、見返したいとは思いませんでした。同世代の男性がなぜあれほどのめりこむのか、不可解でした。