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行動で愛を証明しよう

出版倫理と性表現について女性読者の立場から考えています。性暴力・DV反対!もっと日本が結婚・子育てしやすい国になりますように。

『感じない男』版元の筑摩書房に対する不信感

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編集者が開き直っている

私は、筑摩書房に『感じない男』の件で三回電話しているんです。初回は、担当編集者(男性)から「著者から個人的に謝ってもらったのではダメなんですか。特定できるように書いていないからモデル問題には抵触しない」と言われました。

私は唖然としました。これは小説ではありません。社会評論、つまりノンフィクションということで出版しており、読者もそのつもりで読んでいる。

「十代女性の性搾取は問題である」というテーマの本について、著者の交際相手を名乗る女性から「十代のとき著者とつきあっていました」という電話がかかってきた。しかも22年前に自社から著者献本を発送したことがある女性であり、当事者間ではすでに謝罪がなされているという。

普通は「これはアウトだ」と判断しません? この本はもう売ってはいけない。そんなものを売ったら、自社のブランドに傷がつきます。

私は森岡さんとは、愛情があって交際していましたので、昔の交際について、別に後ろ暗いことはなにもありません。ただ、後年、こんないらん嘘までついて、ええかっこしい本を書いて、みんなに迷惑をかけるという心理は、私には理解できません。

やばいのは、今回私が名乗りを上げましたけど、余罪です。他にも被害者がいる可能性がある。いちばん怖いのは、児童買春等で逮捕されてニュースになることです。突然報道になるんだから、事前に予防しようがないわけです。

私だったらこんな時限爆弾は、分かった時点で絶版にして、もうこの著者は使いません。同じ社内で教科書も作っているそうなので、そっちでイメージダウンです。リスク切って、自社を守らないと。

ですが担当編集者から、このような理論武装した回答がとっさに出たということは、編集者は「著者は実際に十代とヤってるだろうな。ガセだろうな」と分かっていたからではないか。開き直っているから出る言葉です。

著者が持ち込んだガセネタを、「ガセだろうな」と分かった上で自社のロゴマークをつけて出版する会社。だとしたら読者は、もうその出版社を信用しないです。WEBで十分。わざわざお金払ってまで、そんな会社の商品を買う必要なんてないんです。

そもそも、男性著者のジェンダーの原稿に男性編集者をアサインしている時点で、管理職の采配ミスです。本書はアディクション加害者の本であり、著者の持ち込みです。出版社が企画して、著者にオファーしたわけではない。仕事としては穴だらけです。それで「あの本は売れなかった」と放言できる。

著者が持ち込んできた企画に丸乗りして、これだけ手抜き仕事をしておきながら、「あの本は売れなかった」とのたまう出版社ってすごいなと思います。どれだけ甘えているんだろう。

二回目に電話をしたときは、担当編集者は不在ということで、別の編集者(男性)が電話口に出ました。居留守でしょうね。折りかえしの電話もない。三回目は女性編集者が出ました。私は「管理職が分かっていないんだろうな」と思ったので、管理職宛に手紙を出しました。

いま本が売れないとしたら、完全に出版社で働いている人の意識の問題だと思います。ジャーナリズムが欠如している。

 

社員の給与が高すぎて倒産している

私は「この会社おかしいな」と思って、Wikipediaを調べたんです。

筑摩書房 - Wikipedia

2007年平成19年)3月、出版関係者が集った『本の会』主催の講演会(東京・文京区本郷)にて、社長の菊池明郎(倒産時は入社7年目の営業マン)が、『筑摩書房はどのようにして復活したのか、倒産30年の軌跡』で詳細な経緯を語った。

  • 「損をしてもいいから、良い本を出そう」が創業精神であったため、経営がピンチになるたびに、創業者の古田晁が自らの財産である故郷の山林を売って、赤字を補填してきた。
  • 倒産時まで、社長が労働組合を恐れ、ボーナスを大盤振舞いし、放漫経営をしていた。
  • 再建のために、『マーケティング重視への転換。実売率を高めていく』の方針をたてた。

 私はつくづく「出版業って業界体質が異常だな」と思ったのですが、なんと労働組合が強すぎて2007年に倒産している。びっくりしました。

講談社についても「不動産を切り売りしている」という話を何かの雑誌記事か何かで読んだんです。講談社はすごく給与水準が高いことで昔から有名です。岩波書店もいまや不動産賃料で喰っていると小耳にはさみました。

これってよく考えると、おかしくないですか? 本来、不動産を所有するのは、固定費削減や利殖のためです。

本業の出版業が構造不況業種にも関わらず、高い給与水準を維持するために、所有する不動産を切り売りするというのは、ビジネスモデルとしては完全に破綻しています。タコが手を食べているようなものです。普通はリストラします。社員の首切りをし、業務の見直しを行い、新規事業を立ち上げるなどして収益構造を強化します。

労働者からすれば「給料は高い方が望ましい」というのは真です。誰しも高給は欲しい。当然みんな要求します。しかし、組合が強ければ経営側はどこかで帳尻を合わせる必要がある。しかしこの会社の場合は、会社が倒産するまで軌道修正しなかった。これは正直、驚きました。同じ社内で帳尻を合わせることすらできない。

なぜこんなに仕事ができない人々が、ふんぞり返っているんだろう、とまず思いました。どれだけ高給取りなのと思って「年収」というサイトを調べました。

筑摩書房の年収・給料 | 出版社採用情報まとめ

ここに賞与・手当などが加算されると、40代で平均年収750万円ほどではないかと推測される。
国税庁の統計(平成25年)によると、民間給与取得者の平均年齢は45.2歳。平均年収は414万円、正規雇用に限定すると平均年収473万円となっており、これと比較すると筑摩書房の40代推定平均年収750万円は高い年収と言うことができる。

私は異常だなと思いました。

私たち愛書家にとっては、『王様のブランチ』の松田哲夫さんの気さくなイメージが強いんです。私はそれを支持しているんです。ですが、当の松田さんは、

ほぼ日刊イトイ新聞 - 編集者という仕事を知ってるかい?

松田 いや、筑摩書房って
入社試験を受けると100倍以上なんですよ。
当時はほんとうに、東大、京大卒の人が中心で、
私大卒の人はちょっと居心地が
悪いぐらいの会社でした。
そんななかで、大学も出てない
アルバイト上がりが
社員になれるわけがないんです。

どうも社内では傍流だったようなんです。これは企業体質が古いんだろうなと思いました。

いま松田さんは顧問なのだそうなので、ぜひ今回の私の「著者と担当編集者を叱ってください。私に著者のインタビューをさせてください」という申し入れに大岡裁きをして頂きたいです。

草食系男子の恋愛学』の著者で、「俺が恋愛とセックスを教えてやる」なんて豪語しているんだから、昔の女に怒られるのは仕事のうちなんです。

ぜひこのエントリーをご覧になった方、ぜひ筑摩書房に「森岡正博の元カノの件だけど、おもしろそうだからインタビューで対決させろ」とぜひご意見を寄せてください。

www.chikumashobo.co.jp