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行動で愛を証明しよう~藤沢数希「恋愛工学」問題特設サイト

藤沢数希「恋愛工学」問題特設ブログ。性暴力・デートDV反対!

11/8 恋愛工学問題 現時点でのまとめ

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恋愛工学は、著者がわざと作った「女性心理に関する悪質なデマ」です。トンデモ本疑似科学です。よく読むと、はしっこの方に、ちゃんと「ネタです」「免責事項」と断り書きが書いてあります。

 

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恋愛工学のコンテンツ展開ですが、2012年にメルマガ『週刊金融日記』が創刊、2015年に小説『ぼく愛』出版、2016年にマンガというふうに展開してきました。

ルーツになっているアメリカのPUA(Pick-Up Artist、ニューエイジ・ムーブメントの影響を受けたナンパ文化)は、欧米諸国でも「女性蔑視やDVを助長する」「うつ病セックス依存症のひきがねとなる」と批判されて、社会問題となっています。

日本でも、数年前に有名な米国人ナンパ講師(ジュリアン・ブランク氏)の上陸阻止署名運動が展開されるという出来事があったのですが、今回、日本人作家によってこの悪しき文化が輸入され、こうしてマンガの形で青少年に広がるという最悪の結果となってしまいました。 

この恋愛工学という言説はよくできていて、女性が読めば「気持ち悪い」と直感でわかりますし、冷静な男の子は関心を示しません。ですが、一部の男性は非常に魅力的に見えるらしく、はまってしまうとなかなか抜け出せないようです。

メルマガ『週刊金融日記』に書いてあることをその通り実践すると、デートDVになります。女性を傷つけますので、かえって嫌われます。メルマガには「継続交際を望んでいたが、セックスした後、女性から音信がなくなった」という読者投稿がありますが、デートレイプ・性的強要をしたから嫌われたのです。ひじょうに無邪気に書かれていますが、これ自体が女性の同意のないセックスの読者投稿、すなわち強姦・強制わいせつの証拠の可能性があります。読んでいますと、女性の無念が推測され、私は強い吐き気を催します。 

性的強要をすれば、当然女性にフラれますので、いつも新規の女性に声をかけるか、前の交際相手に復縁を申し込む、つまり常習的にナンパをしなくてはなりません。自転車操業になりますから、それを見越して、あらかじめ自分は「ナンパ師だ」と思い込ませて、自分が傷つかないための予防線を張るということを著者はさせています。

大人の目線からすると「青いなあ」と思うのですが、十代というのはまさにカッコつけたがる年齢です。そのような思春期独特の心性とこの文化は悪い意味で相性がよく、近年まれにみる(悪い意味での)ビッグヒットとなっています。

インターネットでは、このコンテンツの読者(恋愛工学生と自称しています)は非常に悪名高いです。女性を騙して、強引にセックスに持ち込み、裸の写真を撮影してツイッターにばらまき、性的体験談を情報商材として販売しています。新聞記事を調べると、類似手口の事件が各地で事件化しています。

これから低年齢への浸透が始まるでしょう。社会はこのコンテンツをどう扱うべきなのか、しかるべき議論を始める時期にあると私は思います。

まず2016年9月に東京都青少年課に有害図書の申出を行ったのですが、昨今の書籍流通の多様化・多チャンネル化の問題、また現行の東京都青少年健全育成条例の法的盲点もありまして、この恋愛工学3コンテンツ(メルマガ・小説・マンガ)は結果的にすべて不健全図書指定を外れる形になりました。保護者のフィルタリング、しかも努力義務として任せられているのですが、あらかじめ保護者が知らなければフィルタリングもできません。これは現状の青少年健全育成条例が抱える根本的な問題点だと思います。

次にマスコミが注意喚起してくれることに望みをかけて、数社に情報提供もしてみました。ところが、私はもともと出版業界にいたからわかるのですが、表現の自由を規制するのはマスコミにとって自分の首を絞めることになりますので、こうした問題の報道にあたっては慎重です。

行政の男女共同参画部署や女性団体、女性議員にも協力を呼び掛けたのですが、団体の場合は内部決裁に時間がかかります。メルマガは230号もあり、かなりのボリュームですから、これを調査・分析するというのに時間がかかります(現在、東京ウィメンズプラザに調査・分析依頼の請願を提出中です)。また行政の限界として「名指し」ができないのです。保護者がフィルタリングするには、検索語が必要ですが、肝心な「名指し」ができない。

さらに、豊洲の問題の後で小池都知事が都職員への法令順守を求めているという状況もあり、性犯罪を予防・啓発してほしいという社会的要請がある一方で、行政は行政法に縛られて積極的な策に出にくいという空気間のもと、これ以上の被害者/加害者発生をどこも防げないという、最悪な状況になりました。

一方でこれは時間との勝負です。性被害に遭うと、被害者の女性は、一生傷が癒えません。未然防止あるのみです。ということで、いちばん性非行が顕在化するだろう中学・高校の養護教諭(保健室の先生)へどう訴求するのか、というのが課題になっています。