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行動で愛を証明しよう~藤沢数希「恋愛工学」問題特設サイト

藤沢数希「恋愛工学」問題特設ブログ。性暴力・デートDV反対!

なぜこれだけ多くの男たちが恋愛工学に騙されたのか

メディアリテラシー

雑誌やネットのモテ・恋愛記事のうさんくささ

雑誌やネットに氾濫する、真偽不明のモテ記事・性愛関係の記事。

「合コンでモテるコツ! モテ男がやっている5つのテクニック」
「『不倫は純愛』罪悪感がない上に家庭を壊す気もない昼顔妻たち」等……。

電車の中吊り広告やSNSの端っこに載っている記事が気になり、つい電車の中で読んでしまったり、影響を受けてしまったりします。そうやって知らず知らずのうちに「こういう男がモテるんだ」「みんな不倫してるんだ」などとなんとなく先入観を持ちます。

藤沢数希が『SPA!』や『クーリエ・ジャポン』等の男性向け雑誌に執筆していた恋愛工学関係の記事も、そうしたたくさんあるモテ記事・恋愛関係の記事のひとつだったと思います。

 

nikkan-spa.jp

courrier.jp

メディア・雑誌の情報なんてインチキが多いものです。私は若い頃に出版関係の仕事をしていたので、身に染みて知っています。

あるとき先輩作家(男性)の昔語りでこんな話を聞きました。
ある女性向け雑誌で、女性読者の性愛告白ページが非常に人気を博していたそうです。「妻たちの仰天告白 こんなふうに不倫の愛で乱れた」というような、よくある安っぽい読み物記事です。
一方で、肝心の読者投稿はいつも不足していたので、紙幅の穴埋めのために男性編集者が女性読者になりすまして性愛告白記事を捏造するのが常態化していたそうです。

その方は早慶レベルの大学を出た優秀な方でしたが、仕事とはいえ、男なのにそうした記事を書く(イエロージャーナリズムと言います)というのはジャーナリストとして恥ずかしいことで、ひじょうにバツが悪そうでした。

 

メディアの作り手は読み手の人生なんか考えちゃいない

その時代の風俗をおもしろおかしく取り上げたエログロナンセンスやセンセーショナリズムは、単純に金になるのです。戦後の日本でカストリ雑誌が流行った時代からそうでした。

稼げるからやっているだけで、商業出版ですから、書き手側としてはそれに影響された読者の人生がどうなろうが知ったことではありません。1600円の本を一冊売ったところで、著者に入るのはたった160円です。

マスコミ(新聞・テレビ・出版・広告)に落ちるお金は長引く構造不況の影響で激減し、安直な企画の乱発、取材経費の削減をしています。バブル崩壊が1990年頃ですから、このような状態になってもう四半世紀が経過しており、作り手も読み手も世代が一巡りしてしまった感があります。

昔では考えられなかったような新聞の誤報や、発想の貧困なCMが作られていますが、それも文化基盤の弱体化によるものなのかなと感じています。

今は出版点数も増え、情報の洪水です。編集者も、「月に何十冊出版しなければならない」という出版点数のノルマが課せられ、時間に追われて働いています。実用書なのに初版がたった数千部なんていう寂しい話も聞きました。ネットのライティングでは文字単価1円を割っているという話もあります。そんな安い仕事の中から、良質の言論なんて出てくるわけがないのです。

創作側が貧乏になったということは、批評の弱体化を意味します。バブルの頃に批評で食えていた人たちがいまは食えなくなりました。一方でブロガー等、素人に毛の生えたような人たちが一斉に言論に手を出し始めたということもあり、当然備えるべき教養が欠如したまま、出所不明のさまざまな言説が垂れ流されているという側面もあります。

 

ホットドッグプレス的モテ記事」の害悪

「こうすればモテる」「こういうのがかっこいいダンディズム」という男性向けモテ言説はいつの時代も作られてきました。そしてそれは当の女性から「的外れ」「カン違い」と嗤われてきました。

男流文学論 (ちくま文庫)

男流文学論 (ちくま文庫)

 

上野千鶴子たちが、吉行淳之介の自称「ダンディズム」の「カン違い」を徹底的に論評した章が面白いです。銀座で飲み食いしたとか、ホステスとこんな乱痴気騒ぎをしたとか、それが文壇人のダンディズムになってしまっている。そういう言説になんで土下座しなきゃいけないの、と正論を吐いている。

小倉千佳子 うちの父親は一生懸命働いてたのに、その前には戦争にも行って苦労してるのに、この人ってこんなことばかりしててねえ、それ書いてお金もらってる。こういうことして食べてるの、なんか違うって思うんですよ。

吉行淳之介って、存在自体が文壇人の典型になっちゃってるでしょ。最近では渡辺淳一やなんかに引き継がれてる文壇人のライフ・スタイル。銀座で飲んで、ホステスくどいて、ホテルでどうしたこうしたって。別にそれが何なのって思いますよ。この人の小説を読むためには、そういうライフ・スタイルに無理やり頭を下げなきゃならない。それが苦痛なんです。なのに、何も知らないで、うちの父親吉行淳之介って言ったら、偉い作家のセンセイだと思ってるでしょう。それは違うんよ、と教えてやりたいです。 

藤沢数希の周囲でも、六本木ヒルズや港区の素敵なレストランでどうしたこうしたっていう言説ばかりです。ハイスペで高収入で、なんたらかんたら、と。でもそれが何だって言うんでしょう? この人はナンパメルマガライターに過ぎません。自分が結婚できなかった恨みを読者を使って復讐している。いたいけな青少年に、女に関するおびただしい嘘を吹き込んで、読者もその周囲の女性も不幸にしている、害毒の張本人です。  

男と女がいつもすれ違う理由 (幻冬舎plus+)

男と女がいつもすれ違う理由 (幻冬舎plus+)

 

こんな本を出していますが、特にセンチメンタルに考えるような出来事ではなくて、この人が吹聴している言説自体が、女に関する悪意ある嘘に満ち満ちており、男性読者を反社会的行動に駆り立て、愛する女性とすれ違い、不幸になるように仕向けているだけです。

 

恋愛工学読者=日本最下層の情報弱者

恋愛工学は、経済学だ、進化生物学だと、雑多な「学問」で構成されていますが、そんなものに幻惑されないでください。ただ自分勝手な欲望を正当化するために、いろんな学問からちょこちょこと借り物のレトリックを継ぎはぎしてでっち上げたものです。

SPA!』などであんな扇情的な記事を書けば、日本でもっとも最下層のバカ男たちが食いついてくるでしょう。だめんずの底引き網です。しかし普通は「おかしいな」と気づくはずです。Googleで「藤沢数希」と検索すれば批判記事がたくさん出てきますし、実際に恋愛工学を実践するとうまくいかない仕組みになっています。

女性をディスれば(上から目線で小ばかにすれば)怒られます。それほど親しくもないヤリ目男からごり押しされれば、女性から嫌われます。普通はその時点で「おかしいな」と思うはずなんです。

r.gnavi.co.jp

上の記事の恋愛工学生は、おかしいなと思っているようです。恋愛工学生風に言えば「ワークしていない」。モテるどころか、逆に女性を怒らせてしまっています。

にも関わらず気づかない、最底辺の人を数年がかりで藤沢がおだてた結果がこれです。

www.amazon.co.jp

読んでいるこちらが恥ずかしくなるぐらい、自意識過剰の垂れ流しです。非常に思い込みの激しい人みたいです。

ao8l22.hatenablog.com

女性の青柳美帆子さんから「キモい」と言われているにも関わらず、このサウザーという男性はなんと「男のキモ男的振る舞い」について批評しているのです。私は「この人はほんとうに実在するのか? 藤沢の作ったステマアカウントじゃないのか?」と疑ってきたのですが、どうやら実在するようです。

問題は、なぜこれら一部の男性読者たちは、目の前の女性の発言内容よりも、メディアで得たうさんくさい情報を信じてしまうのか、ということです。

恋愛や結婚はこの人の主張するように人生の一大事です。にも関わらず、そんな大切なことすら自分の頭で考えることができない。合理的な判断ができない。メディアに流されてしまった。 

 

人材育成と非行の助長は鏡の裏表

人の恋愛観・性愛観に有害な影響を与えるような言説はたくさんあります。

恋愛ドラマやファッション誌には、アパレル産業、化粧品メーカー等がCMスポンサーについています。そこで描かれている理想の恋愛像や価値観は、作られた虚像かもしれません。

またAVや二次元アニメ・ゲームでは、実際の女性の行動とはかけ離れた「都合の良い女」が描かれています。

こんな安直な企画なのに商品化されてしまう。

宮崎勤事件の時には『ギニーピッグ』が有害図書に指定されました。

ギニーピッグ - Wikipedia

表現規制反対論者はいつの時代もいますが、「受け手は娯楽と分かっていて消費しているから、無意識のうちに影響されたり、犯罪に発展したりしない」というのが強弁なのは、今回の恋愛工学の一件で証明された通りです。

「いちばん悪いものを作ってみる」というのはひとつの実験、挑戦でもあります。私が2012年に話した著者らしき男性は、教育的なノウハウに熟達した人でした。藤沢数希はビブリオグラフィーを参照しても分かりますが、もともと小説家だったわけではありません。ビジネス・実用書の分野から出てきた、どちらかというと実務寄りの作家です。

恋愛工学は自己啓発セミナーに似ているなどと言われます。

企業・自治体の人材研修講師派遣・人材開発などを請け負う会社(例えばインソースや船井総研等)がありますが、これら人材研修の業界ではいまだにホリディ・マジックの名前が参照されます。マルチ商法の先駆けとなったアメリカのMLMの会社です。

マルチ商法 - Wikipedia

1970年代にアメリカのホリディ・マジック社が、「Multi-Level Marketing (マルチ・レベル・マーケティング)」と呼ばれる商形態とともに日本に上陸した頃から、国内における連鎖販売取引の歴史が始まったと言われている。

自己啓発セミナーやMLM、企業の人材開発は同根ということです。ある人を、社会に適応した形でよい方向に育てるか、悪い方向(反社会的行為)に育てるかの違いです。

私は藤沢数希らしき人と知り合って4年後、無職から正規雇用になりました。年齢にしては遅いですけど、地に足をつけて生活していくつもりでした。

一方、このサウザーという男性は、ナンパのために会社を辞めてフリーランスになったようです。

週刊金融日記 第138号 C→Sフェーズシフト時のパワープレイ(マインド編)、他 : 金融日記

パワープレイ等と呼んでいますが、この人は書いたものからも伺えるように、非常に思い込みの激しい人のようであり、おそらく実態は性的強要であり、レイプに近いものと思われます。そのような浅ましい体験を電子書籍にして、さらに下位の男性に売りつけているというわけです。

 

メディアを信じず、自分の頭で考え抜こう

メディアの作り手側に変な幻想・モラルを期待せず、自分の頭で考え抜いてください。恋愛や結婚は、人生の一大事であり、あなたが男性(女性)としてどうふるまうのか、あなたが愛した人とどう関わるかの問題です。そんな大切なことを、雑誌やネットの情報、親や友達の意見をもとに安易に決めないでください。

恋愛は本来すばらしいもののはずです。恋をして眠れないという初恋のときめきを思い出してください。自分の短所に気づかされる機会であり、人格的陶冶につながります。異性とセックスして子どもを作り、私たちが親から受け継いできたものを次の世代に託すことができます。

ひとつ大切なのは、お金が絡む言論はすべて疑ってかかることです。何かのバックボーンがついている言論は、すべからずポジショントークの可能性があります。

お金が絡まない情報、例えば公的機関等が発信している情報は比較的信用できます。儲けるための言論ではなく、私たちの社会・祖先が痛い思いをしながら編み出した知恵だからです。

www.gov-online.go.jp

そうではない商業的言論は、あなたの欲望や浅慮につけこみ、利用しようとする罠かもしれません。今よりもっとモテるようになるから、もっと美人とセックスできるようになるから。そんな悪魔のささやきに耳を貸さないでください。