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行動で愛を証明しよう

藤沢数希「恋愛工学」問題特設ブログ。性暴力・デートDV反対!主に書物の中の性差別表現について考えています。

恋愛工学の理論をジェンダー観点でざっくり概観

メルマガより

経済学や進化生物学等、出所不明の雑学で粉飾されている恋愛工学。最近関心を持たれた方のために、ジェンダー・DV啓発の観点から問題点をざっくり説明します。

 

まず、人間を会社の株式に例えて、男尊女卑的価値観を強化する。藤沢数希はもともと経済クラスタで、外資系銀行に勤めていたというプロフィールが公表されています。私は2012年に「男性読者に経済学を教えたいが、なかなか金融の堅い話は読んでもらえない。金融工学を恋愛に例えたら、読んでもらえるんじゃないか」というような話を著者(らしき人)から聞いています。

株式市場を例にして、男性読者に対して「貴方という株は価値がすごく高くて、女性の価値は相対的に低い」という男尊女卑的錯覚を与えます。「自分時価総額」という検索語でGoogle検索すると、恋愛工学生(メルマガ読者)のアカウントが見つかると思います。 

女性を容姿や学歴・職等でランク付けするという考えを提唱します(経済学に、ムーディーズS&P等信用格付会社というのがありますが、その考え方を踏襲しています)。すると、恋愛工学生のターゲットは一流大学卒の美人に集中します(最近東大・慶大などで、キャンパスレイプが続発していることを思い出してください)。経済学で「捨象」という概念がありますが、女性をものとして見るよう強化します。

そして「恋愛=セックス」と極端にも言い切ります。ここで大きくボタンのかけちがいをしているので、後の行動が全部狂うことになります。メルマガでは「マインドセット」という言葉が盛んに使われていますが、歪んだ恋愛観・性愛観・結婚観を先入観として与えています。ここがすべての問題行動の原点です。

内閣府男女共同参画局の下記の報告書でも、DV加害者は「精神病ではなく歪んだ夫婦観の問題である」という指摘があります。加害者の価値観が問題なんだそうです。

「配偶者等に対する暴力の加害者更生に係る実態調査研究事業」報告書の公表について | 内閣府男女共同参画局

「セックストリガー理論」(女性は好きになった男性とセックスするのではなくて、たまたまセックスした男性を好きになる)は当然デートレイプを誘発し、「女をディスる技術」(女性をぎりぎり笑える範囲内でこきおろす)はこれ自体が精神的DV(暴言)に容易に発展し得ります。

tsunamiwaste2016.hatenablog.com

magazine.livedoor.com

女性がセックスを拒む言い訳を「グダ」(ナンパ師の言葉で「グダグダ言い訳をする」の隠語)とレッテル貼りし、「グダ崩し」(性的強要)の対象とします。

リーセグダ=「生理だからセックスできない」なんていうのがあります。

出産グダ崩しなんていうのもあります。

週刊金融日記 第184号 父系制社会と母系制社会、郵政上場目前の官製相場、麻布十番の赤身焼肉、出産グダ崩しルーティーン、他|藤沢数希|note

デートDV(精神的DV・モラルハラスメント含む)をし続ければ、当然ながら女性のほうから逃げていきます。ですから、メルマガには「ポスト・セックスピリオド」(肉体関係ができた後の交際期間)という奇妙な概念が出てきます。

私は2013~4年頃に、著者(らしき人)から電話をもらい「外国人女性も含めて、いろんな女性と婚活をしたが、いつも三回目ぐらいのデートで女性のほうが爆発してしまう。『まためちゃくちゃになっちゃった……』といつも思うんだ」と言っていました。簡単なことで、彼は言っていることが支離滅裂で、聴いているとこちらが疲れるので、女性はストレスをため込んで爆発するのです。 

当然、ポスト・セックスピリオドという期間は短命に終わるので、どうやって長くするかという発想になります。

magazine.livedoor.com

DV啓発の知識がある方は、「DVにはサイクルがある」という説を連想すると思います。蓄積期→爆発期→ハネムーン期の三つを繰り返すというものです。ネムーン期があるので、DV被害者はDV加害者のもとに戻ってしまい、不健全な関係性が持続・強化されてしまうと言われています。

www.riconavi.com

ポストセックスピリオドの延命に失敗してフラれると、新規の女性を探すか元カノに復縁を申し込む、つまりナンパをし続けなければなりません。自転車操業に陥ります。ナンパといっても、本人は主観的にはナンパと思っているのでしょうが、出会ったその日のうちにセックスに持ち込もうとする(ナンパ師の隠語で即系と言う)ので、デートレイプの繰り返しになり、ナンパのテクニックだけが洗練化されていくことになります。

また、ドーキンスの『利己的な遺伝子』やサル学などを引き合いに出して、「オスが複数のメスに子供を生ませる」というビジョンを植え付けます。これは容易に「望まない妊娠」を誘発します。

恋愛・結婚したいがために始めたのに、最終的にはモテそのものが自己目的化し、デートレイプの繰り返しになり(女性被害者は性被害なのでなかなか通報せず、被害が顕在化しない)、縁遠くなり、高齢化するにつれて自己中心的な性格は治らなくなりますから、行き詰ります。

たいていの男性読者は「なんかヘンだな」って気づくようです。だって、モテていない。女性に嫌がられてる。しかし、そうでない人もいるようで……。

また、これは性犯罪の加害者の心理に似ているという指摘もあります。私は下記を読んで、「非常に危ない」と思いました。

www.lovepiececlub.com

とにかく、恋愛工学生の行動に着目してください。インテリナンパ師で、普通の会社員・大学生なのにやたら自信過剰で、頭でっかちです。人から怒られても反省しません。触法行為の常習犯です。

togetter.com

そして著者のやっていることは、「免責事項」があるので自覚しているようですが、読者の非行行為の助長です。デートDV的振る舞いをしたために女性から絶縁された男性読者は、普通なら「自分のアプローチに問題があったのではないか?」と自省する契機なのですが、著者は「次の恋愛をしよう」と呼びかけ、自省をするチャンスを与えません。

より過激な読者投稿を掲載し、ツイッターで成功経験を話すよう促します。著者のツイッターのタイムラインには、著者のサクラ(サブアカウント)らしき、怪しげなアカウントが踊り、読者のツイートをリツイートしたり、「いいね」をして、読者の承認欲求を満たします。

現在著者は主要読者に有料メルマガを発行するように促しており、読者は①性欲・②仲間からの承認欲求・③経済的利益を得る、パブロフの犬のようなシステムの中で、非行行為を繰り返し、条件付け強化をされます。

著者は巧妙に「こういう手口は法律に触れるので使ってはいけない」と予防線を張りますが、暗に読者の逸脱行為を示唆しています。

恋愛工学生はさまざまな場所でターゲットを物色します。ですから、女性被害者視点からだと、「非常に悪質な被害に遭った」のだけど、被害場所がまちまちなので顕在化するのに時間がかかります。しかし、加害者グループは同根です。

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ですから、加害者(メルマガ読者)の行動を追跡していったほうが効率的なのです。

藤沢数希の「恋愛工学」ですが、もともとのブログ『金融日記』は2004年頃からありました。炎上ブロガーの走りです。当初はマイルドな恋愛ネタが多かったようなのですが、次第に過激になり、恋愛工学が始まったのは2012年の有料メルマガ『週刊金融日記』創刊時です。『SPA』や『クーリエ・ジャポン』等、男性読者の多い雑誌で紹介され、『アフタヌーン』でマンガが連載中です。最近『週刊少年マガジン』でコラムを書くに至りました。

いま私は中高生の男の子の非行行為が悪化することをいちばん心配しています。おそらく中学・高校の保健室の先生(養護教諭)のところに、突出した性被害の相談が寄せられるのではないか(あるいはすでに寄せられている)と危惧しています。