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行動で愛を証明しよう~藤沢数希「恋愛工学」問題特設サイト

藤沢数希「恋愛工学」問題特設ブログ。性暴力・デートDV反対!

恋愛工学批判①セックストリガー理論

メルマガより

※11/25加筆しました。

 セックストリガー理論とは、恋愛工学の中核理論のひとつです。

 「女は好きな男とセックスするのではなく、たまたまセックスした男を好きになる」というものです。思春期にクラスメイトから「Hの後にI(愛)がある」なんていう言葉遊びを聞いたことはありませんか? そうです、それです。難しそうですが、なんてことはない、世界のフェミニズムが批判してきたレイプ神話の焼き直しです。

セックストリガー理論はデマ、偽です。なぜなら、

  1. プラトニックラブが存在することを説明できない。
  2. 強姦された被害者は犯人を好きになるはずなので、この世に強姦事件・裁判が存在することが説明できない。

説明されればなんてことない、「えっ、それがどうしたの?」という内容ですが、これはいわゆるサイコパス・テストであり、共感能力の欠落した人には分かりません。この理屈を真に受けた男性は「騙してでもなんでも、とにかくセックスに持ち込んでしまえば勝ち」と短絡的に考えます。そう、レイプを誘発するんです。まるで落語みたいな話ですが、かなりの男性読者が真に受けて実践しています。

というのも、藤沢数希はFacebookマーク・ザッカーバーグAppleスティーブ・ジョブスなどを引き合いに出しながら、理系のエリート層を想定読者層としてマーケティングし、恋愛工学を売り込んでいます。もともと共感能力の低い非モテ層(失礼)は素直なので、見抜けないのです。

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実際にやっている方について、下記記事で紹介されています。

ネット上で話題の「恋愛工学」がよく分からないので工学生に直接メソッドを聞いてみた - ぐるなびWEBマガジン

高田:恋愛工学のメソッドの最初のものとして、まずは「セックストリガー理論」というものがあります。これは、女性は一晩を共にした相手を事後的に好きになるので、つまりアレをして主導権を握ってから恋愛が始まるという考えです。これを知ってから、まずはアレをすることをすべての目標にしました。

シマヅ:その目標は、どれくらい果たされたのでしょうか?

高田:現時点では 20人ほどの相手と。

「あれ?」と思った方、素朴な違和感を大事にしてください。なぜ20人のうち、1人とも長続きしていないんでしょうか? それって、結局振るか振られているか、モテてない、幸せになっていないのではないでしょうか?

それでは、メルマガではどのように書かれているか、見てみましょう。

週刊金融日記 第35号 『女の恋愛感情のトリガーの秘密』より。

本メルマガで「女は好きな男とセックスするというより、たまたまセックスした男を好きになる」という強力な経験則をたびたび紹介して来ましたが、ちょうどこの法則の裏返しになるのですが、女はベッドインまでしてセックスできなかった男には、一発で不合格の烙印を押してしまうという困った性質があるのです。もちろんこういうことは女が自分の頭で考えたり、思ったりしているわけではなく、自分の意思でコントロールできない部分の本能的な感情で行動が支配されているわけなんですけど。(中略)

「ベッドインしてセックスできなかったら不合格」なんて、そんなことはないと思います。根拠不明です。

 人間のメスというのは、オスに対して様々な試練を課していて、とにかくヤラれないように、妊娠しないように、いろいろなところに関所を作って、それでもそれらを乗り越えて来るオスの子孫を残すように生物学的にデザインされています。大学の入学試験みたいに、こうやってスクリーニングして、強いオスの精子を選別しようとしているのです。

 第34号で少しだけ紹介したように、レイプされた時の方が妊娠する確率がかなり高いという研究結果も、生物学的にはこういう試練を強引に乗り越えたオスの遺伝子を高く評価している、という解釈も可能です(念には念を押しますが、これはあくまで生物学的な話であり、犯罪行為を助長しているわけでも正当化しているわけでも決してありません)。

これは危ない。犯罪行為を実質的に助長しているよね。暗に読者に強姦をそそのかしています。

この「セックストリガー理論」について、引用が長くなるのですが、まるごと引用します。これだけ徹底的に理論武装している、理路整然と真偽不明なことを書いているということが問題だと思いました。

さて、金融日記恋愛工学研究所の方でも、この重要なセックス・トリガー仮説について詳細にリサーチしてきました。この恋愛工学のフロンティアは、世界の研究機関でもほとんど研究結果がなく、我々も全くの手探り状態で、暗中模索のなか地道にデータを積み上げてきたのです。

 まずは、生物学的な意味付けですが、最初の我々の仮説は、セックスというのは当然妊娠する可能性があるわけなので、いっしょに子育てするために、女の方が男にコミットするための生物学的なメカニズムだろう、ということでした。この仮説を検証するには、妊娠する可能性が高いセックスのほうが女の恋愛感情を発火させるトリガーとして強力かどうかを調べる実証研究をする必要があります。

イグ・ノーベル賞に推薦できないかしら。

 具体的には、コンドームあり/なし、膣内/膣外での射精、また、ピル服用中かそうでないか、などの場合分けをしてデータを集める必要があります。言うまでもなく、現実世界で避妊なしの中出しは極めてリスクが高く、簡単に実験するわけには行きませんが、幸いなことに、そのようなことをするまでもなく、我々はいくつもの重要な知見を得ることができました。

 まず、コンドームやピルなどの、避妊の有無と、この恋愛感情の発火ということに関しては、すぐに信頼できる結果が出ました。論理的に考えれば、避妊をしていれば妊娠する可能性がないわけですが(事故が起こらなければ)、女の恋愛感情の発火メカニズムは、この避妊の有無を判別できないようです。言い換えると、コンドームを付けていても、付けていなくても、ほぼ同じぐらいの強さで女の恋愛感情の引き金を引けるのです。人間の本能が作られたのは、避妊などはもちろんのこと、セックスと妊娠の因果関係さえ不明であった狩猟採集時代なので、これは驚くには値しないかもしれません。

 次は、膣内射精か膣外射精かですが、これはコンドームを付けて膣内で射精する場合と、膣外で射精する場合で比べてもいいですし、まあ、いわゆるコンドーム無しの外出し避妊法(オフィシャルには決してオススメできませんが)などで検証することが可能です。驚くことに、膣外で射精しても、やはり同様に恋愛感情の引き金を引けるのです。

 ちなみに、ここまでの対照実験は、同一の女性でシチュエーションを変えて行うということはもちろんできず、全て「はじめてのセックス」で行うことが必須です。一回一回別の女性が必要であり、どれほどデータを収集するのが困難か想像できると思います。

ここを読んで、私は「ほんと藤沢は罪つくりだよな」だと思いました。

RPGでよくある、「狩りを続けていれば、いつかレアポケモンが落ちるよ」みたいな話です。

こんなふうに煽り調子で書かれてしまうと、読んだ男性読者は「じゃあ、俺がデータを収集してやろう」と思いますよね? 読者の収集癖・コレクター心理をくすぐるような書き方をしている。暗に読者に「複数の女性をレイプしろ」と示唆しているようなものです。

まだ恋愛工学との関連は明らかではないのですが、2016年10月の静岡県焼津市の医師による準強姦事件では、これを真に受けて行われたのではないかと、私は心配しています。この事件では、デートレイプ・ドラッグをお酒に混ぜて飲ませる手口で、6人の女性を乱暴しているんです。

www.at-s.com

引用に戻ります。

 そして、当研究所はそうした困難を乗り越え、さらに面白いデータを得ることができました。膣外射精どころか、実は、最初のベッドインで、口でやってもらって口内射精しても、手の中で果てても、あるいは自分で最後はオナニーでもして、女性のお腹の上で出しても、やはり同様に女の恋愛感情を発火させることができたのです。但し、この場合は、短時間であっても、挿入というプロセスが必要であり、どうしてもまだセックスする気にならなけど、フェラだけならやってあげる、というようなパターンではダメだということも、同時に判明しました。

なぜ著者は「挿入」がマストで、フェラチオではダメと言っているのでしょうか? 大胆な推理をお許しください。私は、著者が恋愛工学を書いた本当のねらいは、「読者が実際に試して、刑務所に行ってくれること」なんじゃないかな?と疑っています。「できるだけ確実に」「長期間」「刑務所に行ってくれること」です。

強姦罪の要件の「姦淫」ですが、「男性器を女性の膣に挿入」する必要があるのだそうです。オーラルセックス(フェラチオ)や肛門性交だと強姦にはならず、強制わいせつなのだそうです。量刑を見てみると、

177条(強姦) 3年以上の有期懲役に処する。
176条(強制わいせつ) 6月以上10年以下の懲役に処する。

たぶんここだと思います。フェラだと半年、挿入すると3年以上。トランプのポーカーでも、強い役を作ろうとするじゃないですか? フラッシュができたら、もう一歩進んで、ストレート・フラッシュを狙う、みたいな。

引用に戻ります。

 まとめると、とりあえず何とか挿入(この場合、コンドームの有無は関係ない)と、とりあえずどこでもいいからとにかく射精する、というふたつの条件がそろえば、恋愛感情を発火させるトリガーを十分に引けることが判明したのです。

強姦罪の成立にコンドームの有無は関係ないと思います。早大スーパーフリー事件の主犯格の男はゴムを使っていたそうなのですが、実刑になりました。

もちろん、恋愛工学の法則は確率的なものなので、こうした条件を満たしても、100%の確率で恋愛感情を呼び起こせるとは限りませんし、第34号で論じたように例外はあります。それでもこのふたつの条件を満たせば、かなりの確度で女のハートに火が点くのは確かなんですよ。

ほんとRPG的というか、「ずっと地下十階で狩りを続けていたら××パーセントの割合でレアドロップが落ちるよ」みたいな話です。そんなことないから。

 それでほぼ唯一、全く恋愛感情の引き金を引けないどころか、むしろ女の恋愛感情を急激にしぼませてしまうのが、はじめてのベッドインで射精できない、というケースでした。あそこが勃たなくて挿入さえできない、というのはおそらく最悪のパターンだといっていいと思います。こうなってしまった場合は、恋愛に発展せるための次の展開が非常に厳しくなることがとても多いのです。何もなかった時よりも、明らかに次への展開が困難になってしまいます。ベッドの上で裸で抱き合っていた、という既成事実がむしろマイナスに作用してしまうのです。

 この現象の進化生物学的な解釈は、要するに、ここまでチャンスをあげて、それでもセックスができなかったオスに「性的不能」というレッテルを張って、試験に一発不合格にしてしまうということかもしれません。

そんなことないから。

 この解釈をやや補強すると思うのですが、我々のリサーチによると、女の方が、まだセックス(挿入)の準備はできてないけど、今日はフェラだけはしてあげる、というパターンの場合は、確かに恋愛感情に火を点けるようなトリガーにならないのですが、火を水で消してしまうというようなネガティブな恋愛鎮火作用もなく、その後の展開で最後までいけるケースが非常に多かったです。おそらく、この場合は、まだテストは受けてない状態で、「不能」とまでは判断できない保留状態になっているからだと思います。

 いずれにしても、とにかく挿入(避妊してもOK)+射精(口でも手でもOK)の組み合わせが、女を男にハマらせる強力なトリガーになっているようです。そして、そのようなチャンスをもらって、両方できない場合は、男は性的不能で、無能という烙印をほぼ自動的に押されてしまうのです。こうしたセックス・トリガー仮説の進化生物学的な解釈は、未だに釈然としませんが、心理学的にはある程度の説明が可能かと思われます。

まじめに読んで試した人もいるんだろうなと思うと笑えないのですが、事実無根だと思います。特にこういったことはないと思います。

ここで著者が「挿入と射精がマスト」と力説しているのは、挿入があると、強制わいせつから強姦にランクアップできるからではないかというのは先程指摘した通りですが、さらに射精の事実があると、たぶん警察や検察が「犯行動機」を調べるときに、「性的意図から犯行を実行した」と結論付けやすいんじゃないかなと思います。そこを見越して、射精がマストと説いているのではないか。あとで警察が仕事しやすいから。悪魔だわ。

 男はとにかく最初の射精をするまでは一生懸命なわけです。そして、最初の射精が終わると、良くも悪くも、ふっと冷める。それまでずっと押していたのが、急に引く方に変わるわけです。このプッシュ、プッシュから、プルへの切り替わりが、ちょうど釣りでいうところの絶妙な「アワセ」になっているようなのです。

 釣りでは魚のアタリを感じた時に、竿をしゃくって針を魚の口にかけますよね。射精して、ちょっと冷めて、態度がちょっと引く、というのは、女を釣るための、完璧なタイミングの竿の「しゃくり」になっているのかもしれません。これで一気に女はセックスした男の釣り針にかかるわけです。

私は藤沢(らしき人)から、180度逆の話を聞いています。「射精後、男性はちょっと覚める(賢者タイム)けど、女性(彼は「ガールフレンド」という言葉を使います)のほうはまだエクスタシーの最中だから、相手の気持ちに寄り添うんだ」と言っていました。これが正しい女性理解だと思います。

私も、射精の後で男性がちょっと覚めるのを知っているので、自分がぼうっとしていても、「大丈夫? 疲れてない?」とかちょっと気を遣います(元カレにはそうしてきました)。お互いに相手を労わりあうほうが円満だし、それが愛情だと思っています。

いずれにせよ――どうですか、この書き方って悪質だと思いませんか? これはレイプや望まない妊娠を誘発する。私は、すごく悪意あるインチキ性教育もどきだなと思います。こういう有料メルマガを書いちゃってる読者さえいます。驚くべき女性無理解を自ら告白している。どうするんだろう。

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恋愛工学にはさらに不思議な言葉、「ポストセックスピリオド」という言葉があり、これはセックスした後に交際できるかどうかという意味です。男性側はセックスの後も継続交際を望んでいるのだけど、女性側から音信不通になってしまったという悩み相談が掲載されている。

言いにくいんだけど、真実を言いましょう。相手の女の子は「私、あいつにレイプされた! 傷ついた」と思っているから、あなたに連絡してこないんですよ。これはデートDV・性暴力なので、こういうことをすると、嫌われます。嫌われたから連絡してこないの。(下記は内閣府男女共同参画局デートDVに関するアンケートより)

http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/chousa/pdf/h26danjokan-6.pdf

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それに対し、著者(藤沢)は、今回の女性は諦めて『数うちゃ当たる』『モテ続けることが大事』と次の出会いに望みを賭けるように励ましている。でもそれって、「レイプをし続けろ」という意味です。いつかあなたが警察に捕まるまで、行動パターンは変わらない。

この恋愛工学という罠、あるタイプの男性たちはすごくはまりやすい。しかもこの罠を自分で脱しないと、真人間になれない。一時しのぎにシャブを打っているようなものです。著者は「免責事項」で「ぼくはしらないよ」と宣言していますからね。悪魔だわ。

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